まわりの人たちへ正式に結婚の報告をすることは、しかるべき大人のマナー。「結婚することになりました」と、自分たちの口から直接伝えられたら、お互いに気持ちのいいもの! これからは、周囲の理解や協力を得ることも多くなってくるので、下記を参考にしながら、スマートな結婚報告を実践しましょう。
結婚の報告
結婚報告をする相手と注意点
職場への報告
報告するタイミングは、具体的な結婚式の日取りが決まってから。ただし、ふたりの結婚が、休暇の申請や業務の引き継ぎなどに関係してくる場合は、早めの報告を心がける。※できれば、結婚式の6ヶ月前までに。まず、直属の上司へ報告をし、そのあとに、お世話になっている上司、職場の先輩や同僚・部下という順に。
友人や知人への報告
結婚式の3~6ヶ月前ぐらいに。もし、仲のよいグループがあるときは、みんなの前で同時に報告できればGood! そのほかの人に対しても、できるだけ同じタイミングで伝えることを心がけて。親戚への報告
仲のよい親戚には、自分で連絡をとって伝えてもOK。遠方の親戚や付きあいが少ない人には、親を通じて報告してもらう。招待客の選び方
式場と日取りが決まったら、披露宴会場の定員に合わせて、招待するゲストの人数調整を。できれば、結婚式の4ヶ月前ぐらいには、最終の人数を確定させておくこと。招待客の最終決定では
・主賓と絶対に来てほしい人を最優先に・両家のバランスを相談しながら、お互いが納得できるように
・新郎側・新婦側の顔ぶれ(親族、友人など)を再確認
・披露宴に呼べない人は、二次会に来てもらう
ゲストへの依頼
披露宴を開くにあたって、ゲストにお願いごとをするときは、きちんとしたマナーを心得て。それぞれの人選では、両家のバランスをみながら、親の意見もきちんと取り入れること。ゲストへの打診は、結婚報告と同じタイミングで。主な内容
主賓のあいさつ・乾杯の発声
披露宴のはじまりに、ゲストを代表して祝辞を述べてもらう大切な役目。会社の上役や学生時代にお世話になった恩師など、新郎新婦とのエピソードをもつ目上の人物が適任といえそう。ふたりで決めず、親や職場の先輩にも意見を求めて。スピーチ・余興
新郎側・新婦側の両方から、それぞれのゲストに依頼を。スピーチ・余興ともに各1~2名ずつが適当。スピーチを依頼するときは、同じ内容の話が続かないように、人選に気をつけること。話上手な人にお願いすると◎。受付係
新郎側、新婦側からそれぞれ2名ずつ、計4名の受付係を。当日は、早めに来館してもらうことになるので、遠方のゲストに頼むのはNG。会計係
会計係の役割は、受付で預かったご祝儀を一時的に保管し、タイミングをみて、両家の親へ渡すこと。お金に関係することなので、いとこや兄弟姉妹など、新郎新婦それぞれの身内から選ぶのがベスト。そのほか
披露宴の司会や二次会の幹事などを友人に頼む場合は、相手になるべく負担をかけないよう、細かな気配りを忘れずに。※たとえば、進行の台本を用意する、当日はゆっくりと食事がとれないことを考えて、事前に食べてもらえる手配をする、など
交通費・宿泊費の手配
披露宴にゲストを招待するときは、ゲスト自身にかかる負担のこともよく考えること。とくに、自分たちのために、遠方から足を運んでくれるゲストに対しては、当日の移動費や宿泊に関する費用を、招待する側が受けもつというのが基本のマナー。費用を負担するときの伝え方
・結婚の報告や披露宴への出席をお願いするときに、直接、口頭で伝える。「交通費と宿泊費を用意させていただきますので、ぜひお越しください」
「交通費しかご用意できないのですが、来ていただけますか」※全額負担できないとき
・招待状に費用の負担を伝えるメッセージカードを添える。このとき、招待状に当日のチケットを同封してもOK。
・結婚式当日にお車代として現金を手渡す
招待状の発送
結婚式の招待状は、あらためてゲストに結婚の報告をし、披露宴への出席を正式に依頼するもの。招待状の作成には細かい作業がともなうので、ふたりで協力しあって、発送する前には誤字脱字がないか、念入りにチェックを。招待状に用意するもの
封筒…慶事用の切手を貼る(料金不足にならないように注意!)返信用ハガキ…ゲストが出欠の返事をするハガキ。慶事用の50円切手を貼る。
メッセージカード…挙式の参列や、スピーチ・余興の依頼、交通費の負担などを伝える
アクセスマップ…会場までの地図や駐車場の案内。無料シャトルバスなどの時刻表など
招待状本状…挙式や披露宴の日時・会場の場所を知らせるもの
席次を決める
招待状の発送が終わったら、ゲストから戻ってくる出欠の返事をチェックしながら、席次表の準備をはじめて。同時進行で作業を進めていくのが、効率アップの秘訣!席次とは
会場内を上座と下座にわけ、ゲストが座る順番を決めた配置のこと。ゲストに対して失礼のないように、細心の注意をはらって。おもな席次の作り方は、円卓を使う「ちらし型」と長テーブルを使う「くし型」の2種類(以下を参考に)。ちらし型の特徴と席次例
丸型や正方形のテーブルを使うちらし型は、人数の調整がしやすい、新郎新婦がどの席からでも見える、ゲスト同士の会話が弾みやすいなど、メリットがいっぱい! 会場の大きさにゆとりがあるなら、この方法がベストと考えて。席次の作り方は、会場の一番奥に新郎新婦が座るメインテーブルを置き、向かって左側に新郎の招待客、右側に新婦の招待客の席を用意。高砂席に近いほうが上座になるので、両親や親族は末席に配置して。くし型の特徴と席次例
ちらし型よりもフォーマルな配置ができるくし型は、格式のある会場やきちんとした披露宴を催したいときに。長テーブルを使うと、より多くの人数を収容できるので、会場が少し手狭に感じる場合や、招待ゲストが多い披露宴にもおすすめ。ただ、下座にいくほど、高砂席が見えにくくなるので、ゲストの席順にも工夫を。二次会の手配
ほとんどのカップルが実施している二次会は、披露宴に招待できなかった人にも、ふたりの姿をお披露目できる大切なイベント。楽しい二次会を実現するためには、何でも幹事まかせにするのはNG。常にふたりが先に動くことを心がけ、幹事の協力を頼りに準備を進めていくのが正解。準備のスケジュール
挙式の約5~4ヶ月前 二次会予算の決定幹事を依頼
挙式の約3~2ヶ月前 ゲストのリストアップ
会場を決め、貸切の予約を入れる
幹事との打合せ
ゲストへ案内状を送付
挙式の約1ヶ月前 進行プログラム・余興の決定
ゲームの景品・プチギフトの準備
挙式の約1週間前 当日の確定人数をお店に連絡